- 希望する部署に異動する方法
- 異動希望の上手な伝え方
- 異動のメリット・デメリット
希望した部署に配属されなかった、自分のキャリアを変えたいなど、様々な理由で部署異動を考えている人向けに、異動を成功させるためにやるべき事を解説していきます。

実際に異動希望を叶えた私の体験談も踏まえて、解説していきます!
異動を成功させるためにやるべき事


異動に関する社内制度を理解しておく
異動を成功させるには、まず会社のルールを知ることが重要です。
日本の企業では働き方改革や社員の生産性向上を目的に、異動に関して様々な取り組みを実践している企業があります。
代表的な制度は以下の4つです。
- 自己申告制度
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従業員が上司や人事部に伝えた内容を、定期的な人事異動の案に組み込む制度です。
制度を利用するハードルが低い一方で、あくまで異動案の参考程度にしか扱われず、運とタイミングに左右されがちです。
- 社内公募制度
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人材補充を求める部署に対して、従業員が自らの意思で異動を希望する制度です。
自己申告制度と違い、自分の頑張り次第で異動の確率を大きく上げることが出来ます。
リクルートの実施した調査によると、社内公募制度を導入している会社の割合は42.3%で、導入している企業の6割以上で一定以上の活用がされています。
人材育成・研修のリクルートマネジ…ジョブ型時代のキャリア自律とタレントマネジメントにつながる個人選択型HRMとは、その導入実態|コラム | … 人材育成・研修のリクルートマネジメントソリューションズが提供する調査レポート、「ジョブ型時代のキャリア自律とタレントマネジメントにつながる個人選択型HRMとは、そ…私はこの制度を利用して希望する部署に異動しました!
- 社内FA制度
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社内FA制度とは、自分が異動したい部署に自分自身を売り込む制度です。
FA制度は利用するためには、勤続年数や資格保有などの要件があり新卒には利用しにくい制度です。
しかし将来的な制度利用を見据えて、自分のキャリアを考えることは有効です。
- ジョブローテーション制度
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定期的に職場を変更する制度で、新人の適性を見極める目的で導入されることもあります。
まずは自分の会社にどの制度が導入されているかを確認し、活用できるものを選びましょう。
異動先の部署を理解する
希望する部署から「この人に来てもらいたい」と思わせることが重要で、そのためには異動先の部署を知り、自分は必要な人間ですとアピールしなければいけません。
押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- 仕事内容
- 必要な資格・能力
- 不足している人材
- 年齢層
❶、❷は必ず知っておきましょう。
❸の「不足している人材」を知ることが出来れば、自分自身が不足している部分を埋められる人材になれば、成功確率はグッと高くなります。
また年齢層も押さえておくことで、場合によっては”若さ”が最大の武器に出来るかもしれません。
自分のキャリアプランを明確にする
将来的にどのような仕事をしたいか、そのためにはどんな経験を積みたいかなど、自分のキャリアプランを明確にしておきましょう。
異動する理由が「なんとなく」「他の仕事に興味があるから」では、希望は叶えにくくなります。
話を聞いた人事や上司が、納得できるような道筋を示すことが大切です。
属人性の高い仕事は出来るだけ抱えない
今の部署から「この人は手放したくない」と思われてしまうと、異動のタイミングを先延ばしにされてしまう恐れがあります。
専門性の高い資格を持つ、自分だけしか出来ない仕事をするなどは極力避けるようにしましょう。
それでも避けられない場合は、マニュアルを作成して「誰でもできる仕事」に変えていくようにしましょう。



仕事を持たないのではなく、変えるという事も重要です。
周りの人にむやみに話をしない
噂は尾鰭が付き、その大体はネガティブな場合が多いです。
周りや希望する部署からの印象を下げないよう、異動希望を出すことは無闇に周りに話さないようにしましょう。
社内で異動を成功させた人に相談する
一番の手本はやはり、自分の会社で異動希望を成功させた人です。
どのようにアプローチをしたのか、どんなスキルを磨いたかなど、参考にできる点は沢山あると思います。
成功者を真似る。何事においても重要な考え方ですので、異動を狙う際も実践してみましょう。
異動希望の上手な伝え方


人事部門の人や上司に自分の希望を納得してもらうには、どう伝えるかも重要です。
適切なタイミングと言葉選びで、上手に異動希望を伝えましょう。
異動希望はポジティブな理由を話す
異動希望をポジティブな理由にするメリットは沢山あります。
- 意見に反論されにくい
- 意欲がある人間だと思われる
- “逃げ”だと思われにくい
- 上司や人事が応援しやすい
「〇〇に挑戦したい」「△△のスキルを伸ばしたい」のように、前向きな理由は会社にとってもプラスで反論されにくいです。
逆にネガティブな理由の場合、改善すればいいのでは?と思われ、反論される可能性が高くなります。
結果、言いくるめられてしまう恐れもあるため、ポジティブな理由を話すようにしましょう。
会社の利益になる事をアピールする
人事異動は社内組織の活性化や適切な人材配置など様々な理由がありますが、根本的には会社にとってメリットがあるから実施しているわけです。
そのため、「自分が異動する事で、会社にどんなメリットがあるのか」という視点を忘れてはいけません。
自分よがりの希望だけでなく、希望を受け入れる会社側にも利益があるという事を伝えるようにしましょう。



会社と自分がWin-Winであるほど、異動希望は通りやすいです。
異動の時期や面談のタイミングを利用する
異動希望をなかなか言い出せない人は、異動の時期や面談のタイミングを活用すると伝えやすくなります。
多くの企業では年度末と10月(半期)が異動の時期です。
会社側としても人材配置を検討しているタイミングのため、要求が通りやすくなります。



従業員の多い大企業の場合は、半年〜3ヶ月くらい前から根回ししておきましょう!
会社側の事情も考慮する事を常に心がけましょう。
今の部署を批判しない
上司や人事の印象が悪くなり、異動を前向きに受け取ってもらえない可能性があります。
また今の部署での人間関係が悪くなり、周りからの信頼を失うことになります。
「不満ばかり言う人」と印象付けられないよう言葉選びは慎重に。



本音と建前を使い分ける事も、社会人にとっては大事なスキルです。
異動のメリット・デメリット


最後に私自身が異動をしたり、周りの異動希望を叶えた人を見て感じたメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット①やりたい仕事に就ける
就活とは違い細かな仕事内容まで理解して異動するため、異動後のギャップを感じることなくやりたい仕事に就くことができます。
やりたい仕事に就くことで仕事へのモチベーションを高め、意欲的に自分の仕事を進める事ができます。



心なしか仕事のストレスも感じにくい気もします。
メリット②年収が上がる可能性がある
営業や技術部門など手当が多く発生する部署に異動することで、年収が上がる可能性があります。
また好きな仕事を意欲的に取り組むことで評価が上がり、昇給・昇格を勝ち取ることも出来ます。
メリット③唯一無二の人材になれる
例えば営業経験のある事務職、経理視点を持っている技術職のように、他部署の実情を知っている点はかなりの強みになります。
仕事でも頼られるケースが多くなり、その部署で唯一無二の人材になる事ができます。
デメリット①人間関係がリセットされる
人間関係を一から構築するにはリスクもあり、場合によってはデメリットになる可能性があります。
せっかく希望する仕事に就けたのに人間関係で失敗しては元も子もありません。
異動の際には菓子折りを持って行くなどして、失礼のないように振る舞いましょう。
デメリット②年収が下がる可能性がある
営業や技術職に異動すると年収が上がる反面、手当が出にくい事務部門などに異動すると年収が下がる場合もあります。



私の場合は残業や休日出勤が無くなり、手取りが激減しました。
ただし残業が減って手取りが減ることは事前に分かっていたため、事前に対策していたため生活水準は維持出来ています。
- 収入の柱を複数作る
- 固定費を削減して支出を減らす
- 昇格のタイミングを狙って異動
デメリット③異動希望が通りにくくなる
社内公募制度やFA制度も、入社後・異動後〇〇年経過後のような制限を設けている会社もあり、2回目以降の異動は難しくなります。
そのため異動先の部署はしっかりと調べ、自分のキャリアプランと相談して後悔の無い異動をしましょう。
さいごに
このブログのコンセプト
このブログは「入社3年以内の若手社会人が、転職以外の方法で3年以内に年収100万円アップする」をコンセプトに記事を書いています。
年収アップに必要な具体的な行動やキャリア設計のポイント、オススメの自己投資や資格などを紹介していきます。