【書評】何もしない休日から卒業!世界の一流は休日に何をしているのか

この記事で分かること
  • 世界の一流の休み方
  • 上手に休む方法
  • 休日に対する新しい考え方

きちんと休んでいるのに疲れが取れない
あっという間に休みが終わって、日曜の夕方に憂鬱になる


このような悩みを抱える多くの社会人に、多忙なはずの世界の一流ビジネスマンの休み方・休日の捉え方を紹介していきます。

この記事は以下の書籍をもとにしています。

著者は元マイクロソフト役員の越川慎司さん。

今は設立した会社の代表取締役を務め、800社以上の会社の働き方改革を支援しています。

この本はマイクロソフト社員時代に出会った世界の一流から学んだ、休日の使い方・考え方について書かれています。

目次

世界の一流の休日の使い方

趣味や好きなことをする

世界の一流は休日に趣味に没頭して、ストレス解消や創造力を養ったりしています。

特にハイキングやキャンプ・スポーツなど、アウトドアな趣味を好んでいる傾向があります。

また世界の一流は休日に趣味に没頭するため、平日は効率的に仕事をして限られた時間で成果を出すようにしています。

休日の楽しみのために効率的に仕事をするという考え方が、世界の一流の仕事の原動力になっているわけです。

働きがいとか生きがいは仕事中ではなく、休日に感じるものかもしれない」と著者の越川さんも感じているようです。

家族や友人と過ごす

また趣味に没頭しながら、家族や友人と一緒に過ごす時間を大事にしています。

日本人が休日に一人でゆっくりボンヤリすることを好む一方、世界の一流は色々な人とコミュニケーションを取っています。

自分とは異なる考え方の人と交流し、新しい体験や発想を取り入れています。

このように親しい人との時間や愛情を深める行為は、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌を促し、長く幸福感を得ることができます

読書をする

世界の一流はアウトドアな趣味だけではなく、休日に読書をして過ごすこともあります。

読書をするメリットは様々ありますが、世界の一流は読書を通してリベラルアーツ(一般教養)を学び、幅広い知識と考え方を学ぶことを大事にしています

さらにアウトプットを意識しながら読書をすることで、読書を趣味や自己満足で終わらせない工夫をしています。

世界の一流は「学んだ知識や知見は、仕事や私生活でどんな風に生かせるだろう」という考え方で読書をしています。

ちなみに読書以外にも芸術鑑賞を好む人もいるようです!

土曜と日曜を使い分けている

世界の一流は休日を「休養」と「教養」を得る時間と捉え、アクティブな日とリフレッシュする日を使い分けています

翌日に疲れを残さないように、土曜日をアクティブ、日曜日をリフレッシュに使う方がオススメです。

土曜日はスポーツや外出をしてさまざまな人と交流し、いろいろな場所を訪れて教養を得る機会としています。

日曜日は打って変わりストレッチや読書、瞑想などをして心身のリフレッシュに使っているといいます。

さらに意図的にスマホやパソコンを触らないようにして、身体だけでなく脳を休める時間を設けている人もいるほどです。

休日への考え方の違い

世界の一流の休日の使い方を見ると、そこまで特別なことをしているわけではありません。

私はこの本を読んで、世界の一流との大きな違いは休日への考え方にあると感じました。

休むために仕事をしている

まず大きな違いは、ほとんどの人は休日を仕事のために使い、世界の一流は休むために仕事をしているという点です。

世界の一流にとっては、休日こそが主役、平日は大事な休日のためにあると考えています。

休みの日に予定があり、それが楽しみで仕事をする経験をした事がある人は多いと思います。

世界の一流は常にその状態で、さらに存分に休日を過ごせるように平日に効率的に仕事を終わらせるようにしています。

平日は究極の暇つぶし…と言い切る人もいるほどです。

休日は”脳”を休める時間

身体やメンタルの疲労は自覚できる人が多いですが、脳の疲労に目を向けている人は多くありません。

世界の一流は徹底してコンディションを整えており、このような発想に繋がっているようです。

脳を休めるためには
十分な睡眠をとる

寝だめするのはNG。平日と同じように7〜9時間の睡眠をとる。

デジタルデトックス

パソコンやスマホから離れる時間を意図的に作り、瞑想や読書に使う。

バランスの取れた食事を摂る

過度な脂質や糖質の摂取を控えて、脳のエネルギーになるタンパク質をとる

読書や音楽鑑賞をする

脳に刺激を与えることを積極的に取り入れ、脳の活性化を図る。

運動やリラクゼーション

軽い運動や瞑想などを通して、脳をリラックスさせる

疲れる前に休む

日本人は疲れてから休み、世界の一流は疲れる前に休む点も大きな違いです。

長時間労働の職場や体力仕事など、疲れが溜まりやすい労働環境の人もいるかもしれませんが、休日を有効的に使うには疲れる前に休む温存戦略が大事になってきます。

厚生労働省の行なった有給休暇を残す理由についての調査では、仕事や周りの人に気を遣い有給を取らない人が一定数います。

しかし疲れが取れず生産性が下がっている状態で仕事をするより、思い切って休みを取りリフレッシュしてから仕事に取り組む方が成果は出ます

だからこそ世界の一流は徹底して疲れる前に休むのです。

厚生労働省 令和6年度 労働時間制度等に関するアンケート調査結果について

仕事のやりがいは休日に感じている

これは著者の越川慎司さんが自身の体験から「仕事のやりがいは休日に感じるものかもしれない」と考えるようになったといいます。

越川さんは当時、全く縁もゆかりも無かった大型バイクのハーレーに乗る機会があり、その時に「こんなにも面白いものなのか」と衝撃を受けたそうです。

この体験をきっかけに、アクティブに動く世界の一流はこんな楽しみのために仕事をしているのかもしれないと考えるようになりました。

若手社会人が取り入れるポイント

世界の一流の休日に対する考え方や使い方から、「新卒社会人がキャリアアップをするために」という視点で、取り入れいるポイントを解説していきます。

充実した休日のために仕事の生産性を上げキャリアアップを実現し、さらに充実した休日を過ごす。

このような好循環に持っていけるように、以下の4つを私生活に取り入れてみましょう。

意図的にスマホを使わない時間を作る

まず最初に取り入れたい事は、意識的にスマホを使わない時間を作りリフレッシュや運動の時間に当てるようにすることです。

スマホから離れる時間を設けることで趣味やリフレッシュの時間が増え、一気に充実した休日につながります。

さらにネットへの依存性を下げ、仕事の生産性や睡眠への悪影響を避けることにもつながります。

文部科学省の公開している調査資料によると、ネット依存度の高い人は、以下のような特徴がみられています。

ネット依存による影響
  • 大学の進級失敗率が高い
  • 精神状態が悪化しやすい傾向
  • 睡眠の質が悪化し、時間も短くなる
  • スマホ利用とネット依存には関係がある

インターネットとその依存的使用より抜粋

パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関『Job総研』が行なった「2024年スマホ依存の実態調査」では20代の8割以上が依存していると思うと回答しています。

決して自分は依存していないと思い込まないようにして、意図的にスマホから離れる時間を作ってみましょう。

読書をしてみる

世界の一流も実践している読書は、新卒社会人でも取り入れやすい方法の一つです。

効果は前述した通りで、様々なジャンルの一般教養を学ぶことで、仕事での発想の幅を広げ生産性を上げることにつながります。

また私の経験からですが、読書をして知識や考え方の幅が広がるとストレス耐性も高くなると思います。

複数の視点で物事を見る事ができると、自分を客観視しやすくなりメンタルのコントロールがしやすくなりました。

読書は最もコスパの良い自己投資だと思います!

インドア派の外出は散歩から

アクティブな休日のために、ハーレーを乗り回したり友人とバーベキューをするのは少しハードルが高いと思った人は、まずは30分程度の散歩から始めてみましょう。

散歩をすることで適度な運動になり、周りの景色を見ながら散歩をすればスマホから離れることもできます。

さらには外に太陽の光を浴びることで、ビタミンDやセロトニンが分泌されます。

ビタミンDやセロトニンには以下のような効果があると言われており、心身の健康にも繋がります。

ビタミンD、セロトニンの効果
  • 骨粗鬆症の予防
  • 認知症の予防
  • 睡眠の質向上
  • 血行促進と免疫力向上
  • 美肌効果
  • ストレス低減

やりたい事がない人は〇〇があれば理論

特に没頭する趣味もないし、やりたい事が見つからない人もいると思います。

そんな時は「〇〇があれば理論」でやりたい事を考えてみましょう。

例えば「お金があれば良いカメラを買って写真を撮りたい」「趣味の合う友達がいれば一緒にイベントに行ってみたい」のような考え方です。

そして「〇〇があれば」を実現できるようにする事が、まず最初のやりたい事になります。

例から考えるなら、「お金を貯めること」「趣味の合う友達を見つけること」があなたのやりたい事です。

このように考えていくと、あなたがやりたい事、やるべき事が見えてくると思います。

このブログについて

コンセプト

このブログは「入社3年以内の若手社会人が、転職以外の方法で3年以内に年収100万円アップするをコンセプトに記事を書いています。

年収アップに必要な具体的な行動やキャリア設計のポイント、オススメの自己投資や資格などを紹介していきます。

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この記事を書いた人

大手製薬会社。人に関わる仕事をしたいと思い立ち、設備管理➡︎総務部に異動。
異動希望を叶えつつ、入社5年で年収400万円➡︎600万円にしたノウハウと総務部の知見から、若手向けのキャリアアップ・年収アップに繋がる情報を発信中。

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